彼女がほしい“吉田くん”。彼は普段の生活で空想の彼女を造り出すことで、その欲求を満たしてました。友達“桜岡”に日常会話の中で相談をしていきます。この映画は、出来上がると‘脚本’と‘映画’がそれぞれ異なった作品といったかんじになりました。というのも、演出・台詞のほとんどがアドリブ!!両出演者の名演技に注目です。
精神的シャム双生児なるものが存在するとして、ならばそれはどうゆうものかというところから書き出した作品で、タイトルもそこからきています。しかし物語を作っていくに従ってその要素は削られていったので、観る人によっては多重人格を描いてるように見えてしまうかもしれません。この映画にはいくつか伏線を忍ばせておいたのでおそらくいろんな解釈ができるでしょうが、そのどれもが正解です。作者なりの解釈もあるのですが、観る人の想像力を殺したくはないので敢えて伏せておきます。
作品の最後に字幕で入れてある"trace an outline of your spirit, and you'll see the world falling apart"という言葉が、言うならばこの映画のテーマです。
この子供は自分の中にある小さな部屋に住んでいます。その部屋には扉はありませんが、天井もなく、彼は翼を持っているのでそこから無限に広がる想像上の素晴らしい世界を飛び回ることができます。体の外にあるものは何の意味もない白黒の絵でしかなく関わることはありませんが、突然そこからある女性が入ってきます。最初彼は興味をもちませんが彼女が絵に色を塗ると喜びます。ここで絵を彩ることは彼にとっては外の世界が生きたものになることであり、体の外との関係ができることで、社会的アイデンティティを獲得することにも繋がります。しばらくすると彼女はいなくなります。彼女にとって彼が興味の対象でなくなったからです。彼は今度は自分で彩ろうとしますが慣れていないのですぐ色が消えてしまったり最初から色がつかなかったりして、うまく行きません。最後の手段として彼は自分の目に色を塗ります。これは自分を周りに合わせることを示しています。すると彼は絵の中に吸い込まれてしまいます。一見楽しそうですがもう彼は簡単には部屋の中には戻れません。今その部屋には捨てていった翼と色の影響からかろうじて逃れた彼の一部が残されています。
私音楽詳しくありません。サントラとインディーズと懐メロが好きです。
「あの曲はナントカ(専門用語)で、やっぱりあそこのフレーズはナントカだし、ビートもナントカだから、やっぱりナントカさんは神様だよね。本当尊敬しちゃうよね。」みたいな会話は死んでもできないです。本当に音楽について何も知りません。
それでも私の人生に音楽は必要不可欠で、音楽先行型の映画しか思いつきません。
ヨエ子が オリビアが トラボルタが私の脳裏に焼き付けたイメージを、そのまま映像にしたつもりでいます。(みんなグリース見てください。ああいう世界に生きてみたいです。)
最近想像力の衰えを感じます。昔は外にでれば、空を飛んだりしたものでした。
今は無駄に現実を見つめてしまいます。それでも世間知らずと呼ばれまだまだ浮世離れ中です。
あと、オセロという題名は、人生の禍福が一瞬のうちに変化するとか、そんな意味じゃありません。
わたしの最も得意とする「適当」という生き方から浮かび上がった題名でございます。
オセロリターンズ、企画中です。
楽しんでみていただければ幸い。