2001 Film!Film!Film!

冠草

監督:中堂 湖子
出演:森 靖弘 / 須田 万里江 / 鈴木 大輝
時間:10分
8mm
「あの人のそばにはいつも
詰め襟の猫がいる」
木にのぼれない女の子のはなし
ポスター

――毎日同じ道を繰り返し、くりかえし。探しているのか、待っているのか、それとも本当はあきらめているのか。いつまでもいなくなった猫を探し続ける男に少女は少しいら立ちを感じている――

毎日何かをお祈りのようにくり返し願っていれば、いつかそれは本当に叶うのかもしれません。けれど、それはある時には呪いとも呼ばれます。ただの偶然にすぎない事でも、本人がそう思いこめばそれは本当なのです。

脱・女の子映画を目指したつもりが、いざカメラを回してみると可愛いものに目が行くのは男も女も同じなようで、とても女の子らしいものになってしまったように 思います。けれどそれがこの作品唯一の救いでもあります。

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ファイアン

監督:西野 雄士
出演:馬場 悟史 / 井高 泰宣
時間:18分
8mm
餓死寸前の男と
正体不明のスーツガイが
繰り広げる熱き戦い
ホラー系お笑い
ポスター

ファイアンとはいったい何か? この作品をまだご覧になってない方は、そう思われていることでしょう。ご覧になった方は、あ、あれか、と思われたことでしょう。

人生においてファイアンとは実に大事なものです。人生とはまさにその積み重ねです。 その結果、この話の主人公のように友達もお金も、夢もない餓死寸前のかわいそうな状況に陥ってしまったりするのです。この哀れな男の前に、一人の男が降り立ちます。不敵に笑うこのスーヅガイは、強引に男を人生の大舞台に立たせます。男は訝りながらも、徐々にこの奇妙な舞台で闘い始めるのでした…。この映画に、私はホラー系お笑いというジャンルを与えました。笑いたければ人目を気にせず笑ってください。ドリフのお客さんのように。この作品は僕の数年の自主映画監督歴で初めてのコント映画です。

出演と同時に僕に多大なインスピレーションを与えてくれた、井高、馬場両氏にこの場を借りて謝辞を申し上げる。ありがとう。

今年の流行語大賞はファイアンだ。

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穏やかな迷宮

監督:早川 聡
出演:中堂 湖子 / 菊池 卓郎
時間:30分
8mm
死んだ姉の復讐のため
その恋人に近づく女…
夢と現実が錯綜する
シュールサスペンス
ポスター

姉を殺したと噂される男に近づいていく、その妹。その男に惹かれながらも、彼女は探偵にその男の殺害を依頼する…。果たして、これは誰かが見ている夢なのか、現実なのか…全てが曖昧で穏やかな迷宮を、登場人物たちがさまよっていく…。

3年ぶりの8ミリ撮影は、なかなかカンを取り戻すことができず苦労しました。せっかく集まったすばらしい役者たちの魅力を、十分に撮りきれたかどうか…。 現段階ではまだ編集途中なので、この物語がどういう風に収束していくのか、作者自身にもまだ明確につかみきれていません。映画は生き物ですから、自らなにがしかの方向には動き始めていますので、あとは手綱をしっかりと握り、振り落とされないように映画とともに突き進むしかありません。このすべてが曖昧な物語が、何らかの確実なニュアンス、何か「救い」のようなものを感じさせるものとなれば幸いです。

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落日の王国

監督:原田 拓朗
出演:山形 拓史 / 濱谷 剛史 / 中堂 湖子 / 西田 岳史 / 藤本 賢吾 / 菅原 祥 / 橋本 陽
時間:40分
8mm
openArt TokyoZoneFestival2002 出品
(フランス・パリにて上映)
今は昔あるところで云々で始まる物語
双子の兄弟が全然似て無くても
どこかで誰かが
大さわぎして生きているのです
ポスター

前世紀末の危機的な水不足をうけ、市水道局が開発した仮想親水空間プログラム「湖水」は、「乾いた町に気持ちだけでも潤いを」という開発当初のコンセプトから大きくはずれ、先行するあらゆるメディアを融合しつつ、体感型の情報インフラとして急成長を遂げた。水道局は「湖水」の管理事務を通じて権勢を強化し、やがて湖水党として一党独裁体制を築くに至った。これに対して湖水の自由利用を主張する市民は各地で武装蜂起し、これがあの有名な紅巾の乱へと発展した…。

こうした毒にも薬にもならない設定を並べているのは楽しい。僕はといえば、ただ無邪気にチャンバラを撮りたかっただけなのだが、同時に適当な設定を思いつくまま盛り込んでいるうち、すっかり'破綻した舞台が出来上がってしまった。これは決してSFではなくて、たとえばレゴブロックで遊んでいる子供が適当にでっち上げているお話のような、たわいもない大騒ぎに過ぎないのです。

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まなつのハクチュウム

監督:西田 岳史
出演:ザ☆シネ研レディース / 松井 玲子
時間:5分
8mm
昆虫採集に出かけた少年が
林の中で見つけたものは
――捜してください、ココロの落し物。
ポスター

 「えっ、ファンキーホントにできんの、これ?」「んっ、たぶん……かも」 咄嗟の一言が周囲に暗影を投じた。どよめきの波紋が広がる脳裏に、不信、猜疑、そして憤怒が湧き立つスタッフ。はたして8mmFILMでの撮影という、ただでさえ制限された条件下におかれていることを自覚しているのか、自ら足枷をはめ、不必要な制限を次々と加え、気でも触れたのか、今上映会作品中誰もがなし得なかった(必要なかった)実験的試行の暴挙に次々と踏み切り、無謀なスケジュールを敢行した監督。終の果て天にも見放され、負の流れが支配しつつあったこの作品。

が、しかし、その中に一筋の光明が差し込んだ。その名も「ザ☆シネ研レディース」。これを見ればあなたも「シネレディ」の虜にきっとなるはず。

半ば強引とも言える撮影スタイルで当会に新風を巻き起こしたファンキーNが送る、ザ☆シネ研レディースプロデュース作品第1弾!!今このスクリーン上を舞い踊る!!!!!

この作品に協力していただいた総ての方々並びに松井玲子嬢にお詫びと感謝感激雨あられ。

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デリパン

監督:濱田 俊輔
出演::藤原 大介 / 伊沢 はるひ / 大嶋 英司
時間:20分
8mm
幼い頃には
刑事になりたかったこともありました
ポスター

殺人事件を追う二人の刑事の会話劇。一人は新人の若い刑事。もう一人は勤続20年のベテラン刑事。 殺人犯も、派手なアクションシーンも出てこない。何気ない日常。それぞれに悩みを抱えつつ、彼ら二人はひたすら食べる。食べる。まるで食べることだけが唯一の楽しめであるかのように。二人にとって、食事の時間だけが心を通わせ合える時間なのだ。これは「始まり」の映画である。次にやってくる「終わり」のための。

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雲ゆき

監督:柳田 宗成
出演:吉岡 朝日 / 川野上 梨恵 / 東 幸司
時間:18分
8mm
晴れた日の昼下がりにぼんやりと
雲が流れて行くのを見る
そんな話かもしれません
ポスター

時に傘を差すと、妙にウキウキした気持ちになることがあります。結果的にほとんどウキウキしてない作品になってしまいましたが、「それでもやっぱりカサはいいなあ」と、そんなことを思う今日このごろです。この作品は、4~5年くらい前のある漫画に、露骨に影響されて作ったものです。ご覧頂いた方の中には、中には気付かれた方がいらっしゃったかも知れません。 …自分はいま何処にいるのか、何のためにそこにいるのか、その答えを求めることは果たして本当に必要なのか、考えるだにめんどうくさい。しかしめんどくさくとも、いずれ逃げ切ることは出来ません。『我々は何処へ行くのか、我々は何者なのか…』遥か遠く、古代ローマより続くこの苦悩を、少しだけ真似てみようとしました。そんな作品です。 今日の雲ゆきはいかがですか?

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子供の愛

監督:篠木 涼
出演:堀江 亮二 / 中堂 湖子 / 緒賀 亜由海
時間:9分
8mm
兄と妹
そしてそのカウンセラーによる
ささやかなSF映画
ポスター

突然世界中で大きな音がなり、みんなややこしいことになりました。登場人物は、この映画の語り手である妹、この妹と一緒に生活している兄、時々訪問して兄の相手をしてくれるカウンセラーのお姉さんの3人。この3人がみな大きな音の影響を受けています。舞台は兄妹の住む家。両親は二人を残して働きに出ているので、家の中には兄妹だけ、二人とも互いに一方を覗き見ていたずらをしあいます。特に兄は大きな音の影響で声楽家の夢を諦めざるをえなくなってしまったため、ややこしさに拍車がかっています。このややこしい兄を観察する妹が、話者として物語を進めていくのです。しかし、彼女の言うことをすべて真に受けてはいけません。彼女もまたややこしくなっているのですから。二人はまだ大人ではありません。していることを見ていただけばわかると思います。二人ともまだ成長している途中です。だからとてもよく食べます。

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